るごろの営業日誌

新緑

久々に行った畑では梅が小さな実を沢山つけていた。
表面には柔らかな産毛をまとっていてなんとも可愛らしい。
毎年こんなに実をつけるのも今年みつけたお隣さんのおかげじゃないかと思っている。
そんなお隣さんの様子を見に行ってみると、おうちの前に一面のれんげ畑。
なるほどこうしてれんげの蜂蜜はとれるのか。

そう、お隣さんとはみつばちの事。
ところが養蜂箱が半分に減ってる、どこかに運ばれていったのか。
いつか養蜂家の方に色々お話しききたいなぁ。
なんとかタイミング良く会えないものか。

思うところあってミョウガを育てたいとミョウガの苗をもらいに
近所の叔父をたずねた。
「ミョウガなんか、なんばすっと？」
「食べるとたい」
「そがん沢山たべるんかい？」
「そーそー、いっぱい食べてぽや〜んと物忘れすっとたい」
少しの会話のあとに炬燵からむっくと起き上がり、
スコップを持って家の裏に行くと、ザクザクと土を掘り出した。

「ほら、持って行け」
根のところ少しをイメージしていたので少々面食らう。
「これこのまま植えると？」
「これ１本づつバラバラにして、ちょっと離して植えなっせ」
ほほー。
ミョウガは直射日光に弱いので家の裏の陰になっている場所に植える。
へっぴり腰でフニャフニャと土を掘り返し、1時間かけて植えた。
もうこれで収穫できた気でいると、
「なーんがね！苗が土に慣れるまで1〜2年かかるばい」
母の一撃。
んがーーーショックーー！
自然は甘くないし、そんなに簡単じゃない。
仕方ない今年は叔父にもらうとするか。

それにしても新緑の季節、野の花の可憐なこと。

もう少しすると田植えが始まり、里山は緑一杯に。
梅の季節も到来です。